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2008年11月28日
オリックスクレジット・VIPカードローン、JCB・Arubaraカード
1.オリックスクレジット「VIPカードローン」1987年に開始されたVIPカードローンは、2003年3月期で、2,716億円(前年比+17.9%:オリックスWEBのIRデータによる)と順調に残高伸長してきている典型的無店舗ローンである。
VIPカードローンは、消費者金融の主力となっている自由返済型リボ商品で、開始時点では、三和銀行、大和銀行のATMで、現在は35、000台の提携ATMで貸付、返済が随時できるようになっている。(CD機を含むと13万台)
300万円の与信限度額の場合、金利は年8.7%と、銀行のフリーローンより安い金利となっている。
ターゲットは、高所得者層で、金利感応度の高い客層を狙って郵送DMや、インターネット広告からの申込みで新規客を獲得している。また、当初から、貸出金利の安さ、高額の限度額といった高額所得階層をターゲットとした商品提供をしているが、利用面では、返済の自由度を前面に打ち出して、安心感と利便性を謳った販売促進をしてきている。
WEB上で商品開発のウラ話として、営業推進部マーケティンググループ主任 諏訪盛治氏のコメントが載っているので引用すると、『「VIPローンカード」の特徴は、とても「返しやすい」ことです。全国にある35,000台の銀行やコンビニのATMでいつでも好きなときに返せます。
クレジット会社が「返せる」ことをアピールするのは変なことかもしれませんが、お客さまの利益や利便性を第一に考えたら、結局「返しやすいカード」ということになったのです。』
消費者金融が、現在まで伸びてきたのは、自由返済ができる自社ATM網の存在が大きかったが、VIPカードローンは、自社ATMなしに全国展開したと言える。現在、インターネット申込みが多くなっていると思われるので、インターネットでの即日振込貸付の受付けをはじめたが、インターネットのネットバンクを利用した24時間即時返済を導入すると、オリックスが言っているお客様の利益・利便性にも繋がり、更なる伸長が期待できるだろう。
2.セシール「ロイヤルカード」1995年にキャッシング事業を開始したセシールは、リボのキャッシングの付いたクレジットカード「ロイヤルカード」を、主にセシールカタログを送付している客層に、パンフレット・申込書を同封して新規顧客開拓してきている。
WEBでのIR資料によると、2002年12月時点で、残高75億円とまだ小規模で、伸び率も前年比+2.2%と伸び悩んでいる状態にある。
商品としては、限度額50万円以下、キャッシング実質年率12.0%で、全国10万台の提携CD・ATM、振込による貸付を行なっているが、返済は契約時届け出た残高スライド定額を口座振替する方式だけとなっている自由度のなさが、利用者増加のネックとなっている可能性がある。3.eBank提携カード
2003年12月単月で黒字化したeBankは、他銀行と異なり、自社でローン展開をせず、株式出資会社のカード発行を推進するマーケティング機能を提供している。
現在、「イーバンクカードニコス」(日本信販)と、「GEeカード」(GECF)、更にeBankブランチ扱いの「マジカルカード」(ニッセンGEクレジット)がある。
これらのカードはeBankが発行するメールやWEB案内など、eBankのダイレクトマーケティング機能を活用したカードである。
eBank提携カードは、利便性を売りにしており、低金利を打ち出すことをせず、既存の消費者金融やクレジットカードのキャッシングとほぼ同じ金利帯の商品を提供している。
イーバンクカードニコスは、これまでキャッシュカードを発行してこなかったeBank初のバンクカードの機能(eBank口座の預金入出金が都銀、郵貯、コンビニでできる)として昨年発行を開始したキャッシュカードとクレジットカードの一体カードである。
キャッシュカード発行のコストを日本信販のクレジットカード発行費用で済ますことで、eBankとしての出費なしに新しいキャッシュカード発行ができるということになるので、eBankも力を入れたマーケティングを展開している。
ただ、クレジットカードとしての機能はNICOSの他のクレジットカードと変わりなくキャッシングの返済も口座引き落しだけと、銀行との一体型カードとしてはもう一工夫欲しいところである。GEeカードは、eBankのマーケティング機能だけでなく、申込み時にeBankの本人認証も利用した本格的提携カードであり、貸付だけでなく、24時間eBank口座から即時返済ができるという、銀行が自ら行うことができるローンと同じ利便性を持っている。
銀行の個人認証、即時入出金という、どちらかというと銀行が自ら行うフリーローンと同じ銀行機能を使っており、与信・保証といった運営を消費者金融会社が担うという従来の提携スキームより踏み込んだ提携形態であり、今後の銀行・消費者金融提携のモデルケースともなろう。
特に、申込み時の本人確認では、ネットバンク機能を利用しているため、本人確認書類をFAXや郵送で徴求していたことが不要となり、インターネットでの申込みから、審査終了までの時間は、無人契約機並にすることが出来ることになった。
消費者金融の「必要な時に契約して、すぐに融資を受けられる」という利便性を、店舗や無人契約機なしに実現していると言える。マジカルカードは、ニッセンのカタログに案内・申込み用紙が同封されるだけでなく、インターネット上ではeBankのマーケティングで集客している。eBank顧客と1600万人のニッセンデータベースという強力な集客力を持ったカードなので、営業開始から実質3年程度にも拘らず、2002年12月決算で、残高は推定500億円超、130億円の収益、純利益は1億円未満と少ないが利益を上げるまでに至っている。
ニッセンは、昨年、郵貯・都銀を主体に、ネットバンキング機能を利用して通販代金の支払いを年中無休・24時間即時可能にした。
この通販で作り上げた決済方式を利用して、自由返済型になっているマジカルカードのローン返済やリボ返済を始めると返済の利便性が大幅に向上することで、新規顧客開拓には強力な武器になるだろう。
このようなインターネットや、通販といったダイレクトマーケティングを着実に採り入れているGEグループの今後の展開は注視に値する。
4.JCB「Arubara」カードJCB初の自由返済型リボカードである。
消費者金融と同じく、指定した金額をいつでも返済できる「ある時払い」カードである。
現在、提携金融機関のATM,ローソンのロッピー端末などで指定金額の即時返済ができる。インターネット上では「MY JCB」にて、ポイントの状況やカード利用金額、請求金額の照会等ができるが、この画面で返済金額を指定してネットバンク即時返済ができれば、インターネット利用者にとっては、利便性で囲い込める要素を持っている。
ポイントに関しては、JCBカードの利用金額に対してだけでなく、ANA、JALなど航空会社のマイレージや楽天ポイントなどインターネット上のポイントと相互交換ができるようになっている。
このポイント交換については、相互の案内と共に、お互いの会員申込みの推進を共同で行っている。
今までの提携形態とは異なり、付加価値であるお互いのポイント交換という新しい形態の提携であり、その提携をより価値あるものにするためのマーケティング提携とも言えよう。
投稿者: 日時: 2008年11月28日 10:00 | パーマリンク |TOPページへ ▲画面上へ
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